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非メジャーアイドルナビ

一般的に「非メジャー」に分類されるであろうアイドルを追跡するブログです

フェアリーズのセンターが変わった!劇的なセンター交代はなぜ?

フェアリーズはなぜ売れなかったの?

フェアリーズ安室奈美恵・SPEEDを輩出したライジング所属の女性アイドルグループ。世界に通用する実力派グループを目指して、2011年に結成された。

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フェアリーズはライジング久々の本格的女性アイドルグループということで、デビュー時からものすごく期待していました。
さすが「育成」のライジング、ダンススクールとも太いパイプがあるようで、ダンスがうまくその上カワイイ精鋭7人を集め、プロモーションもめちゃくちゃお金をかけて、振付はDA PUMPKENZO氏、デビュー曲の作詞作曲は葉山氏という盤石の基盤で、相当な本気度を感じましたが、結果全然売れませんでした。


全体的に本当にハイスペックなアイドルだと思うので、これが売れなかったのは時代の流れが違ったというか、不運としか言いようがない気がします。とはいえ、売れなかった原因を考えてみると、些細なことから致命的な部分まで、首を傾げざるを得ない点が多かったのも事実です。

まずは、ライジングの戦略の浅さが最大の原因だと思います。デビュー当時から、コンセプトがブレまくっていることが気になっていました。
デビュー当時、実力派をうたいながら口パクだったのはとても残念でした。*1ダンスも、デビュー曲の「More kiss」はスキルの高いカッコいい系ですごく良いと思ったけど、それ以降はなんとなく、本格的なダンスとアイドルダンスの狭間でどっちつかずに感じました。もちろん、いずれにしても難易度は高そうですし、私はダンスについて素人なので、ただの印象でしかないのですが…。


あとは、デビュー曲を萌々香1人ボーカルにしたのに、2ndからは空とのユニゾンになったのも解せませんでした。

確かにデビュー時はボーカルを萌々香1人体制にするには力不足でしたが、一度は萌々香ボーカルで行こうと決断してスタートを切ったわけですから、デビュー曲から2曲目での早すぎる方向転換は驚きでした。

その後もユニゾンが中心になりましたが、萌々香と空や理香子とのユニゾンで行くのはパンチに欠けていたように思います。空も理香子も歌はうまいと思うので、ユニゾンにするくらいなら、三人でソロパートを分ければ良いのにと思いました。

あと致命的だと思ったのは、同世代の女の子をメインターゲットにしていて、それは全然良いと思うのですが、それにしては衣装やPVが劇的にダサかったこと。これについては、ライジングは本気でコンサルを入れるべきだと思います。今現在もダサイです。

 

要約すると、結局は「アーティストイメージの迷走」ということになるのでしょうか。メジャーになりきれないアイドルに典型的なパターンかもしれませんね。正直言って、アイディンティティのないアイドルは、見ていてあまりおもしろいものではありません。

 

だから私はフェアリーズにほとんど肩入れしていませんでした。
一応新曲はチェックしていましたが、心情的には距離がありました。ライジングの1員として頑張ってください、売れるといいね、くらいで。メンバーの1人・川音が活動を休止したときも、ふーん、くらいでした。

 

フェアリーズの成長

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再注目したのは9枚目のシングルの「BLING BLING MY LOVE」がきっかけです。

ファンの方が撮影したイベントでのライブ動画を見た瞬間、一気に引き込まれて興奮しました。えっ、フェアリーズってこんなにおもしろかったの?と唖然としました。
まず曲が良かったです。そして外注のダンスが最高でした。そしてもう1つ、下村実生の飛躍的な成長が、フェアリーズの印象を大きく変えていました。*2


もともと実生は美人だし、スタイルの良さだけでも目を引くタイプでしたが、言ってしまえば「それだけ」だと思っていました。存在感がなく、端っこのいるタイプ。ソロパートのある6枚目のシングル「光の果てに」でも、萌々香にオーラ負けしていて、あまり印象に残りませんでした。

「光の果てに」以降、実生は徐々に萌々香とダブルセンターっぽい立ち位置に上がってきたようですが、完全に萌々香の影に隠れていると思っていました。


だから、「BLING BLING MY LOVE」で一気に魅力が開花して、ダンスでも歌でもガンガンアピールしてくる姿に心底驚きました。

いつの間にダンスと歌がこんなに上達していたのか。相変わらず美人だし表情も良い。ダブルセンターとして、萌々香と遜色のない輝きを持ち始めていると感じました。山本太郎ならぬ伊藤萌々香とその仲間たち」とも言えた、オールウラウンダーの伊藤萌々香の存在に依存していたフェアリーズが、はっきりと変わり始めていました。
そしてこの曲だけはPVも良いです(笑)。さすが海外で撮影しただけあって、気合を感じます。

 

そして同時に、萌々香のさらなる成長も感じました。

元々歌はうまかったですが、ソロ活動を経て、この曲では大部分のソロパートを担当し、踊りながら歌うスタミナと喉の強さを感じました。萌々香に足りないのは(実生もですが)、スキルというよりも世界観の問題というか、ボーカルとしての説得力に欠ける気がしますが、これはもはや天性の才能もかかわってくるので、そこまで求めるのはどうかと思います。

彼女は努力して伸ばせる部分のスキルを、本当に見事に成長させていると思います。この年齢では稀有な存在だと思います。

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「BLING BLING MY LOVE」での萌々香と実生のダブルセンターは、私を「今フェアリーズを見ておかないとあとで後悔する!!」という気持ちにさせてくれました。

しかし、残念ながら売上はあまり奮いませんでした。

 

「BLING BLING MY LOVE」ではなく、「Kiss me babe」が売れたのはなぜ?

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次の「Kiss me babe」はイマイチな曲でしたが(PVもひどかった)、相変わらず萌々香と実生のダブルセンターは私をワクワクさせてくれたし、空のラップもすごく良かったし、本当にあとは曲だけ、という感じでした。

この曲では、ダンスの初期バージョンが、実生センターっぽくなっていたのは気になりましたが、途中で萌々香センターのバージョンに変更になり、ジャケット等のビジュアルイメージも相変わらず萌々香がセンターだったので、特に序列の変化は感じませんでした。*3

また、カップリングの「ひらり」で、萌々香と実生の歌割の量が逆転していたのも驚きましたが、カップリングだしこんなこともあるかなと思ったし、実生のボーカルがさらに上達していたので満足でした。

そして、この「Kiss me babe」でフェアリーズは、「White Angel」以来のオリコン初登場5位という結果を残し、売上げを急上昇させました。

 

個人の好みもあるとは思いますが、正直言って、楽曲・ダンス・PVいずれもクオリティが高いのは、圧倒的に「BLING BLING MY LOVE」ではないでしょうか。

それなのに「Kiss me babe」で売り上げが伸びたのは、なぜでしょうか?「Kiss me babe」のほうが特にプロモーションにお金をかけたようにも思えませんし、あえて言えば前作から半年ほどリリース期間が空いたとか、初ツアーのライブDVDが発売されてアイドルファンの目に触れる機会が増えたとか、そのくらいでしょうか。

私にもよく分析できない「売れた理由」を、おそらく、事務所とレコード会社は「実生の起用法」に求めたのではないでしょうか。

 

フェアリーズ新曲「相思相愛☆destination」の衝撃!

そして今回の新曲「相思相愛☆destination」は、私にとって衝撃的な曲となりました。
まず、曲がタイトルも含めアニメっぽいというか、うまく言えませんが今までのフェアリーズのダンスミュージック志向とは少し違う感じのアイドル感を持っていたこと。
そして、ダブルセンターの実生と萌々香の序列が完全に逆転し、「実生センター」の曲になっていたことが、私に大きな衝撃を与えました。


実生のハイトーンボイスは本当にキレイだと思います。ちょっと独りよがりになる傾向もありますが、十分高いレベルにあるといえます。この今までのフェアリーズとちょっと違うアイドルチックな曲も、萌々香というよりは実生のイメージに近いと思います。結果的に、この曲で実生をセンターにしたのは正解だと思います。

ですが、ライジングは「実生センター」でこの曲を売ろうとしている、と思ったとき、まず率直に、複雑な気分になりました。

 

萌々香は絶対的センターであり、オールラウンダーであり、常にクレバーでカリスマ性があり、メンバーにとってもパフォーマンス面における精神的支柱のような存在になっていたと思います。

萌々香が歌えば安心、萌々香は堂々とダンスしながら歌える、萌々香は音を外さない…。伊藤萌々香の超人っぷりは、見ている方にも演じている方にも絶大な信頼・安心感を与えていたと思います。

フェアリーズがデビューしてからずっと、萌々香は名実ともにフェアリーズを象徴する中心的人物であり、不動のエース、絶対的センターでした。
それが、デビュー11枚目のシングルにして、フェアリーズはグループの顔とも言えるセンターを入れ替えることで、今までと少し違うグループに生まれ変わろうとしているのです。

 

伊藤萌々香下村実生の違いは?


実生は萌々香と全く違うタイプです。やや不安定な部分があり、頼りない。萌々香のようなクレバーさも、カリスマ性もない。空気も読めないし、空回りするし、足りない部分がたくさんあります。芸能人としての純粋な資質としては、萌々香の方が圧倒的に優れていると言えるのではないでしょうか。


しかし、実生が確実にスキルを身に着けたことは確かなことなのです。確実に歌唱力もダンスもレベルアップして、パフォーマンス面では今や萌々香にもひけをとりません。

デビュー時は一番端っこにいた彼女の、下克上とも言える静かなセンター交代劇。何度も新曲のライブ動画を見るうちに、私はだんだん、実生の晴れやかな、堂々とした表情とパフォーマンスに、胸を打たれるようになりました。私はそこに大いなるドラマを感じると同時に、新しい可能性を信じたいと強く思いました。

 

センターが交代して、フェアリーズはどうなる?

何はともあれ、フェアリーズにはまず、売れることが必要でしょう。


個人的に、実生がセンターになったのはポジティブな変化だと捉えています。

萌々香がいけなかったわけでは決してないと思うのですが、結果的に萌々香がセンターでは売れなかった、というのが事務所の解釈のようです。原因を萌々香に求めるのは根本的に間違っていると思いますが、あえて言えば萌々香の魅力でもあるクレバーさ、カリスマ性が従来の保守的なアイドルファンに拒否され、女性ファンの増加も限界に達しているという解釈なら、一度目先を変えて、実生のイノセントさ、そしてスタイリッシュな感じを押し出してみたいという事務所側の思惑も、理解できなくはありません。


萌々香で売れなかったから実生というのは安易かもしれません。しかし、頭打ち感があったことは否めず、他にも色々できることはあったのでしょうが、事務所は「センター交代」を選択したというわけです。

正直もっと他に色々やるべきことがあったでしょうにと思いますが、それでもこの変化を私は歓迎したいです。フェアリーズにはもっと売れて欲しいからです。

 

とりあえず、あまり売れていない(すみません)先輩を引き合いに出すのも微妙かもしれませんが、フェアリーズはLead式に、「全員歌って踊れる」アイドルになれると良いですね。

ボーカルとダンサーに役割分担するSPEED式は、すでにE-girlsが成功を収めているので、おいしくない気がします。そして、これは言いづらいことですが、萌々香も実生も歌はそこそこうまいですが、どちらもSPEEDの絵里子・寛子のような圧倒的なボーカル力があるわけではありません。フェアリーズは、歌唱力を主役にはできないグループだと思います。だから、今の路線で、「歌いながら踊る」ことに活路を見出すのが正解だと思います。
今でも十分歌いながら踊ることにこだわっていると思いますが、今後もどんどんクオリティを上げて欲しいです。萌々香と実生の成長が、「努力すればレベルアップできる」ことを証明しています。

 

フェアリーズは歌割が偏りすぎ?

ところで、他のメンバーに、なぜほとんどソロパートが与えられていないのか、事務所の考えはよくわかりません。真尋とみりあはコーラスも外される場面が多く、もしかしたらかなり厳しい感じなのかもしれませんが(すみません)、理香子と空は問題ないはずでは?

もうちょっと歌割を分散したほうが、グループとしてのパフォーマンスのクオリティは、むしろ上がると思います。ファンの間で最も人気が高い曲が、全員に歌割のある「Song for you」というところからも、フェアリーズには全員でのパフォーマンスが求められているのかな、と思います。

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しかし、ライジングは基本的に「実力主義」だと思うので、他のメンバーは2人からパートを奪えるように、一層頑張って欲しいです。「全員歌って踊れる」ようになったとき、フェアリーズは本当の意味で完成すると思っています。

期待しています!

*1:そういえば同じ事務所のw-inds.も、実力派をうたいながらデビュー曲は口パクが多かったですね。あれは声変わりで安定していない時期だったからでしょうけど

*2:埋め込み動画はショートバージョンのPVなので、実生のソロパートはほとんどカットされています

*3:PVのダンスは初期の実生センターバージョン